話の聴き方
技能実習生が心や身体の不調を訴えた時、何となく様子が気になると感じた時などはよく話を聴いてあげることが大切です。話を聴くときは、聴く側が忙しかったり焦っていたりしていると、よく話 を聴くことができません。できるだけ、気持ちにゆとりをもって、ゆったりした状態で聴くようにし ましょう。以下に、『聴き方』のポイントをまとめました。
傾 聴 技能実習生の話を、ただ言葉だけで「聞く」のではなく、心と気持ちを傾けて 「聴き」ましょう。
話の内容に心を傾けて、その気持ちを受けいれましょう。話の途中で、「なぜ、どうして?」 と原因を追究したり、「~したほうがいい」と忠告したり、「~したら」と指示したりしないで、 話の内容を理解しながら、心から聴くようにしましょう。
受 容 話をしているときの技能実習生の気持ちを受け入れましょう。
「家族が恋しくて、つらい」と言われたら、まず、「家族が恋しくてつらいのね」と、つらいという気持ちを受け止めてください。これを「繰り返し」と言いますが、繰り返して、言い表すことによって、「自分の言いたいことを、きちんと受け止めてくれた」と本人が感じ、安心して話を続けられるようになります。
共 感 何がつらいのか、何に困っているのか、技能実習生の気持ちを感じとりましょう。
「ほんとうにそうですね」「あなたの気持ちはよくわかりますよ」と、相手の目を見ながら、適切な場面で相づちを打ちましょう。聴き手の気持ちが技能実習生に伝わるように接するよう心がけましょう。
明確化 技能実習生が何を訴えたいのかはっきりさせましょう。
自分の気持ちを素直に話せる技能実習生ばかりではありません。わかりにくかったり、実習生自身も自分の気持ちに気づいていない場合もあります。そんな時は、「あなたの言っていること は~~ということですね」というように、問題点を明確にしながら、本人が気づくように聴き手 が援助しましょう。
秘密保持 秘密は守りましょう。
秘密を守ることは、信頼関係を保つ上でとても大切なことです。秘密が守られないと、次からは話が聞けなくなったり、本音をださないようになったりします。問題解決のために、上司などに報告が必要な場合は、技能実習生の了解を必ずもらいましょう。
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