
タンロン遺跡
こんにちは、ベトナムナビです。ベトナムには2015年12月現時点で、全国に8つの世界遺産が点在しています。今回紹介するタンロン遺跡は、その内6番目(2010年)に登録されました。ハノイ市街地にあるため、ビギナー旅行者でも気軽に足を運べるほか、なにもツアーに参加することなく、自分で行くことができるのが魅力です。では、タンロン遺跡にご案内します~!
タンロン遺跡の場所はホーチミン廟周辺区域。この界隈にはホーチミン廟のほか、ホーチミンの家、ホーチミン博物館、ベトナム軍事歴史博物館といった名所が点在しています。この周辺一帯は政府管轄エリアにもなっており、事実タンロン遺跡の隣は軍事施設ですし、国会議事堂や国旗掲揚塔といった政府施設もあります。ホアンキエム湖からはタクシーで10分程度。ホーチミン廟からは、少し頑張れば歩いて行けます。
チケット売り場は軍事歴史博物館寄りの方、ディエンビエンフー通り側となります。間違って北側から散策をスタートしたら、チケットがないので正北門に入ることができなくなってしまうので、注意してください。チケットは2015年12月時点で3万ドン。世界遺産の入場料にしては破格の安さです。日本語表記のパンフレットもありますが、正直説明もあまりないので、使い物にはなりません(汗)
入場ゲートを通って最初に行きつく楼閣が「端門」。石段を上がると広大なタンロン城の敷地を眺めることができます。現在も発掘調査中の箇所が多々あります、今後は修復も行う予定となっています。現在ベトナムはハノイが首都ですが、11世紀から19世紀初頭までは、タンロンが首都で、ここタンロン城に歴代皇帝が居城していました。1800年代に入ると、勢力を中部フエに移し、グエン王朝が栄えたのは周知の通り。
現在は龍の形をした手すりのみが残っていますが、もともとこの上には皇帝の宮殿が建っていたと推測されています。現在はその代わりに、ここで発掘されたタンロン城の遺産が展示されています。ベトナムの主要都市の通りの名前にもなっている「リータイトー」ですが、こちらはタンロン城の初代皇帝の名前です。リ王朝は1010年から1225年まで続き、後にチャン朝、レ朝、マック朝、レ朝中興期と続きます。その後はグエン王朝に政権が移り、場所もフエへと移転しました。
続いてのこちらは「後楼」。皇帝の側近が使っていた楼閣といわれています。中の狭い階段を上がると上に行くことができますが、現在はなにもない空間となっています。当時はここタンロン城を中心区域として、城下町は現在のホアンキエム湖まで広がっていました。ホアンキエム湖の北上に広がる旧市街はタンロン当時の城下町として、一大商業エリアでした。
最後は正北門。外観だけの見学だけなら誰でも自由ですが、中の楼閣に入るのはチケットが必要です。そのチケットは入場口でしか貰うことができません。正北門にはフランス軍の反対勢力として戦った英雄のグエンチーフオンが祀られているほか、外壁にはフランス軍が放った砲弾の跡が遺されています。
世界遺産区域は端門から正北門までとなっています。端から端まで歩いて15分程度でしょうか。博物館も含めて2時間くらいの見学時間となります。敷地内では不定期にイベントが開催されたり学生たちの卒業式の場として賑わっていたりします。その時々によって楽しめる光景も違ってくるかもしれませんね。
いかがでしたか?ハノイの今と昔が混在する世界遺産のタンロン城は、ハノイ旅行の王道スポットとなります。ホーチミン廟や軍事歴史博物館などと併せて半日プランを立てるのがおすすめです。以上、ベトナムナビがお届けしました!
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